[プレスリリース] 大阪大学D3センター、NECが構築した新たな計算・データ基盤の運用を開始

[プレスリリース] 大阪大学D3センター、NECが構築した新たな計算・データ基盤の運用を開始

大阪大学D3センターの新たな計算・データ基盤 「オープンサイエンスを促進する計算・ストレージプラットフォーム」(英語名:OCTOPUS (Osaka university Compute & sTOrage Platform Urging open Science))についてプレスリリースしました。

第二世代OCTOPUSは、前世代のOCTOPUSから約1.5倍の性能を有するだけでなく、システム内で生成されるデータの生成過程などを自動的に記録・管理する来歴管理システムSCUP-HPC (System for Constructing and Utilizing Provenance on High-Performance Computing System)を搭載しています。この来歴管理システムによって、どのようなデータがどのようなプログラムにアクセスされ、どのようなデータを生成するかを追跡する計算来歴を、スーパーコンピュータの性能に与える影響を最小限に抑えながら、記録・管理・可視化します。これにより、スーパーコンピュータ上で 計算来歴も統合した科学計算「Scientific Computing Unifying Provenance – High Performance Computing」が可能となり、シミュレーションやAI学習などを行う科学計算用のスーパーコンピュータを用いる研究者の生産性を飛躍的に向上することが期待されます。

プレスリリース文書 [pdf]

OCTOPUS:

SCUP-HPC:

OCTOPUSについて [web page]

SCUP-HPCについて [論文]
Yuta Namiki, Takeo Hosomi, Hideyuki Tanushi, Akihiro Yamashita, Susumu Date, “SCUP-HPC: System for Constructing and Utilizing Provenance on High-Performance Computing Systems”, IEEE Access, vol. 13, pp. 141090-141107, 2025. [DOI:10.1109/ACCESS.2025.3597361]