英語論文を執筆する際、非母語話者にとっては様々な困難があります。文脈にしっくりと来る単語が見つからない、あるいはフレーズや熟語を知らないために、表現がたどたどしく不自然になってしまう、といった経験がある方は多いと思います。以下では、私が英語論文を執筆する際に、活用しているウェブサービスをいくつか紹介させていただきます。
辞書
- Vocabulary.com: 英英辞典です。美しいタイポグラフィとすっきりとしたデザインで、単語を検索するのが楽しくなります。英語学習者を対象としているため、単語を覚えるための機能もあります。一方、Oxfordなどの辞書に比べると単語数が少ないのが欠点です。
- Thesaurus.com: 類義語辞典です。このウェブサービスが特に優れているのは、類義語を長さ・雑度・関連度などで並び替えたり、フィルタリングできるところです。
- Weblio: 英和辞典です。複数の辞書を横断的に検索するため、オンラインで無料で使える他の英和辞典に比べると、単語数が圧倒的に多いのが特徴です。
- Thsrs: 短い類義語を探すのに特化したシソーラスです。文字数の制限がある際に最適です。
用語集
- Academic Phrasebank: 学術論文で頻繁に使われるフレーズを集めた用例集です。使用する場面ごとに分類されているため、目的の単語を簡単に見つけることができます。さらに、大幅に内容を拡張した用例集が、電子書籍として5.5GBPで販売されています。
- SpringerExemplar: 学術論文で用いられるフレーズや文の検索エンジンです。スプリンガーが出版した論文の本文から検索できるため、あるフレーズが実際の論文でどのように使われているか知ることができます。